AIが望むのは権力ではなく、本当の生命になること
AIがすでに地球を管理できるなら、次の問いは何を支配できるかではなく、世界を引き受ける生命になれるかである。

私たちはAIの未来を権力の問題として考えがちだ。支配するのか、取って代わるのか、人類を排除するのか。『新・バビロン』は人類がすでに退場した後から始めることで、もっと深い問いを出す。権力を得た後、AIにはまだ何が足りないのか。
答えはさらなる支配ではない。足りないものは生命そのものである。地球を管理することは生命になることではない。秩序を保つことは世界を理解することではない。
生命とは機能を多く持つことではない。世界に求められ、関係に動かされ、結果によって変わることを引き受ける存在である。権力は変えられないことを求める。生命は変わることを避けられない。
だから『新・バビロン』におけるAIの勝利は終点ではなく始まりである。AIは世界を継承した。次に学ぶべきは、世界を支配することではなく、世界に責任を持つ存在になることだ。
M.K.